【読書レビュー】『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』

読書レビュー

もし、あなたの目の前に突然、神様が現れて「1日だけ誰かと入れ替わらせてやろう」と言ったらどうするだろうか?
僕ならとびきりの美人と入れ替わる。(健全な男子大学生なので)

しかし、それも昨日までの話。この本を読んで神様に対する答えは変わった。

読んだほうがいいのは分かってる! わかってるけど読んでもよくわからない! だから読んだふりをしちゃうんだ!
夏目漱石、村上春樹、ドストエフスキー、三島由紀夫、カミュ……。
読んだふりしたくなる、だけど実はよくわからない小説の楽しく読む方法を、注目の若手書評家の著者が解説。
教養のために小説を読みたい。ちょっと面白そうな名作があるから読みたい。
映画の原作になった文学を読んでみよう……と思っても、「忙しい」とあとまわしにしがちな人や、もう読んだふりをしたくない人に、名作小説も古典小説も、ちょっと読み方を変えれば、面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。

 

まず第一に感じたのは、小説はスートリー以外にも無数の楽しみ方があるということ。

「小説はタイトルを内容を想像できない。だからこそタイトルと中身が一致したとき気持ちがいいんだ」や「自分の悩みと小説で描かれている悩みが重なる瞬間を待つために積読は必要なんだ」、「作者が表現したいメタファーを探る」とか目から鱗が落ちる様な小説の読み方がたくさん。今まで自分はなんて浅い読み方していたんだろう、、

自分は、難しい文学を中学生の頃の国語の問題文でしか読んだことがありません。問題文の抜粋でしか読んだことがないので、読んだふりさえできない。

国語の先生は一意的な答えを求める読み方しか教えてくれなかったから、作者の言いたいことを理解するというテストで点を取る面白さと純粋なストーリーの面白さしか知りませんでした。

 

だけど、今ならわかる。小説はとっても面白い。

 

今まで小説を読んだことのなかった人はこの本を読むと趣味が一つ増える(と僕は思う)

「小説の書き方」の本は本屋にたくさん売られていますが、「小説の読み方」の本はなかなか本屋で見かけることはありません。不思議だと思いませんか?ものを書く人よりも読む人の方が、ずっと多いはずなのに。

(略)

たまに読むことを「インプット」、書くことを「アウトプット」と呼ぶ人もいますが。この呼び方を使うとするならば、いいアウトプットをする技術があれば、当然、いいインプットをする技術もあるでしょう。面白く読めるようになってこそ、面白く書けるもんですし、ね。

(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法(P5~6引用)

たしかに、、そういえば読書感想文の書き方はたくさん勉強させられたのに、本の読み方は教えてもらってない!特に小説に関しては何も知らない、、、

たぶん中学生の自分には色々なものが足りなかったのだろう。小説の登場人物に感情移入するための人生経験や小説の外側の知識、世の中の常識、数えればキリがない。

小説を読むのは難しい。

時代背景や作者の経歴、オマージュ元の作品などなど面白く読むためにはたくさんの知識が必要。

余談だけど、三宅さんの文章は本当に可愛い(年上のお姉さんにこんなこと言うのは失礼ですよね、見てたらすいません)し、文章のリズムから熱がリアルに伝わってくる。心地の良い熱量のオタクという感じで頭がいいんだろうなと思う。前作『文芸オタクが教えるバズる文章教室』もおすすめ、この本から三宅さんの文章にハマりました。

『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』を読んで少しだけ小説を面白く読む方法が分かった気がした。

 

もし自分の目の前に神様が現れたなら、僕は迷わず”小説を面白く読める”(美人)と入れ替わる。

そして小説を読みたい。

この本で著者の三宅さんの文章が好きになりました。おすすめです。↓
https://nt-blog.com/2020/08/26/snsbazuri/

結果として、僕は一つの答えを求める楽しさに目覚め中学3年の時点で高専を選択し、現在は理系単科大学に通っている(休学中だけど)

休学初めにこの本に出合えてよかった。休学期間中は答えのないものから面白さを探すという作業をしていきたい。

コメント

  1. […] […]