【受験生へ】高専ってどんなところ?メリット・デメリット徹底分析

高専
らっこ
らっこ
この記事では、高専に5年間在籍した僕が受験を考えている人に向けて高専のメリット・デメリットをまとめたものになります。

高専とは

正式名称を”国立工業高等専門学校”と言いう5年制の専門学校です。全国に57校(国立51校、公立3校、私立3校)あります。

学校で卒業すると、「高等専門学校卒」となり「短期大学卒」と同等の学歴が付きます。以下が高専と普通校・大学との関係になります。

高専と高校・大学との制度上の関係

文部科学省

 

高専の入試

高専は県立高校と受験日が異なるので簡単に受験することができます。

理系あるため、学校によっては、数学・物理の配点割合を高めに設定したりと一般入試とは試験形式が異なります。

寮があるため、近隣に進学校がない学生が来たりします。

くわしい高専の入試情報、過去問はこちらから

各高専の偏差値はこちら

 

高専のメリット

早くから専門知識が身につく

高専では一年生から実験など専門科目があります。高校生と同じで教養科目が多いですが、早くから始まる専門科目に合わせて、数学と物理は普通高校とカリキュラムが異なります。

高専4・5年からは逆転して専門科目が8割を占めます。年齢的には大学1・2年と同じですが、高専4・5年では大学3年の専門科目を学びます。

トップダウン思考で勉強ができる

中学・高校の頃、勉強をする意味がわからないといった経験はなかったでしょうか?割切って受験を目的に勉強するのも一つですが、やはりそれだとモチベーションが上がらず勉強の本質をつかみきれません。

しかし、前項の通り、高専では早めに専門科目を学ぶため、数学・物理を勉強する意味が分かるようになります。

完成形(専門科目)が明確になることで、道具(数学や物理)の使い方を学ぶ意識が生まれます。

進路がたくさんある

高専は5年生(20歳)で卒業した後の進路が複雑です。主に、「編入」「就職」「専攻科」です。

5年間じっくり考える時間があるのも魅力です。

↓で詳しく説明しています。

【2020年決定版】元高専生が考える 高専の進路徹底比較! 就職?編入?専攻科?
実際に高専で進路選択を経験した自分が就職、編入、専攻科のメリット・デメリットをまとめました。高専生とその親、高校受験で高専を考える人に向けて書きました。高専の進路は数が多く選択が大変です。

 

自由

高専では「生徒」ではなく「学生」と呼ばれます。理由は、一人の人として責任をもつため。

大学も同様の理由で「学生」ですよね。大学生のような扱いで、先生たちは過度に干渉しません。

バイトも髪型も自由、制服もないため服装も自由です。

1、2年生は、先生との面談など、お世話があるものの先生によってはほったらかしの人もいます。先生や親の補助なしで勉強ができない学生にはきついです。自由すぎることは逆にデメリットにもなりえます。

個性的な人が多い

なぜか高専には個性的な人が多いです。自分が編入した大学で知り合った高専生も個性的な人が多いので全国的なものなのだと思います。

考えられる理由は以下

  • 高専は県に一つで、寮がある→周りに進学校がない田舎の中学のトップが来る
  • 高専は普通校に比べ人生の選択が狭まる→中学時点である程度人生を見据えているor中学時点で高専に決めるほど興味がはっきりしている

自分が5年間高専に通った肌感覚です。個性的な人が多いため、同調圧力少なく、自然と他人を尊重しあえるようになります。

個性的な人はさらに個性を伸ばせます。(個性がなくても大丈夫ですよ)

 

高専がブランドになる

これは、卒業後に特に強く感じました。高専は数が多く特殊な環境であるため、非常に仲間意識が強いです。高専OBによる起業支援や編入サイト立上げなどがあります。

Twitterでもプロフに『高専生』と書くだけで繋がれたりします。

以下、高専生による高専生のための会社です。

ZENPENは編入試験で非常にお世話になりました。

高校の名前が(大きな括りですが)ブランドになるのは強いですよね。

学費が安い

  • 入学検定料 16,500円
  • 入学料 84,600円
  • 授業料 234,600円

自分の高専の寮では部屋代(水道光熱費)が10,000円、食費が20,000円と格安でした。

また、高専は受験に落ちることがほとんどないため、塾や予備校の必要がありませんし、5年生になれば確実に就職できるため、就職浪人にもなりません。

母子家庭で経済的に大学進学が難しいからという理由で高専に来る人はたくさんいます。

 

 

高専のデメリット

女子比率が高い

男子8~9:女子1~2程です。

学科によっては7:3くらいにはなる(物質工学科は女子が多い)のですが、基本的には男子校のような雰囲気です。

学科によっては女子が1人なんてこともありました。

女子は友達が少なくなりますし、男子は彼女ができません。

留年率が高い

留年率がものすごく高いです。しかし、高専のパンフレットには一つもそのことが書いてありません。

入学式で校長先生が「一クラス分くらい減るよ」と言っていて怖くなったのを覚えています。

40人が5クラスで一学年200人だったので、20%くらいですね。実際その通りでした。上から落ちてくる留年性がいるので、卒業人数を見ると分かりません。

留年する人の特徴をまとめると

  1. バイトにはまる
  2. 寮に入ってだらける
  3. 推薦入試を合格した人

1と2は簡単で、自由を手に入れて遊んでしまった人です。高校1年生から親元離れるとリスクがありますね。寮に入ると毎日が修学旅行気分なので楽しい反面、学校をさぼる人も続出します。

3は意外かもしれませんが事実です。順を追って説明すると推薦というのは中学の評定で決まります。そして評定というのは、クラスの担任が評価するため相対評価になります。すると、(言い方は良くありませんが田舎の学校で)周りが勉強しないからという理由で高い評定を貰う人が現れます。大体が田舎の中学であるため、近くに進学校がなく寮のある高専に推薦で入学します。その結果、井の中の蛙(推薦合格者)が大海(高専)で自信を無くし落ちていくのです。

もちろん、頭のいい中学から推薦合格する人も居るのですべてではありません。推薦合格者は上と下の違いが激しくなります。

基本的に編入や就職で見られるのは学科の勉強が本格的に始まる3年からです。1,2年の内は多少サボっても大丈夫ですし、留年しても就職はできます。

合わないと大変

高専は早い段階で人生の道が決まることになります。

最近は、1年生の内は教養科目だけで、2年生から学科に分かれるシステムをとる高専が増えてきたようですが、昔は1年生から学科に分かれていました。

中学3年生で専門教科の概要が理解できるはずもありません。入学してギャップを感じて勉強のモチベが低下→留年・退学という流れも珍しくありません。1,2年でいなくなる人は比較的、退学の割合が多いように感じます。

高専は県立と受験日が異なるので記念受験をする人が多いです。なんとなく「みんなと違う道はかっこいい」くらいに思って受験をするのはやめましょう。

工業高校のイメージがある

意外と高校・中学生からの認知度は低めです。中には工業高校と一括りに見ている人もいます。

しかし、社会人は全員認知しているので気にすることはないです。

英語が弱い

高専では理系特化であるため、英語に力をいれていません。センター試験がないため英語の文法など基礎的なことは教わりません。

中にはグローバル高専なるものもあるのですが、英語が苦手な先生が頑張って自分の授業を英語でやるというものでした。留学生の受け入れや、留学も企画しているので自分から能動的に行動すれば英語力を向上させることは出来ます。

編入試験はTOEICを使うので直前に半年かけて点数を取れば大丈夫です。(これも英語の授業を強化しない要因なのでしょう。)

まとめ

高専の受験を考えている中学生とその親御さんに向けて、自分の5年間の経験から高専のメリット・デメリットをまとめました。どうだったでしょうか?

 

自分は高専に行ってよかったと思います。

コメント